オイルの話② アンドートルテルム


スキンケアのオイル記事2回目。

今回は、モロッコ発スパブランド『アンドートルテルム』のアルガンオイルの話です。


なかなかレアなブランド(?)なのかもしれませんね。


こちらは、一昨年の『オーガニックEXPO2014』というイベントの

吉川千明さんのブースで出会いました。



アンドートルテルム オーガニックアルガンオイル 

25ml ¥3000(税抜き)※写真のサイズです

50ml ¥4800(税抜き)

別売りスプレー ¥200(税抜)


成分:アルガンオイル100%(野生 ECOCERT認定


※アンドートルテルムの製品は、「天衣無縫」などの実店舗でも扱われています。

詳しくは、最後に添付しております公式ホームページをご覧ください。


アルガンオイルについて知識のある方なら、モロッコ発ブランドというものをいくつかご存知だと思います。

似た感じの「モロッコ発ブランド」というものは、他にもいくつかありますね。


どれがいいのか、というのはもう「お好み」というしかないですが、

ブランドイメージは似ていても、やはり製品にはそれぞれ特長があります。


(アルガンオイルの場合)

香(あるなし含めて)・テクスチャー(粘度)・自分の肌との相性(浸透度)などで判断するしかないのですが、

全体的にモロッコ発ブランドは、正統派オーガニックで良いものが多い印象です。


今回は最初なので、100%アルガンオイルをご紹介します。


アンドートルテルムとは


『アンドートルテルム』は、モロッコ発ナチュラルスキンケアブランドです。

天然美容原料の宝庫であるモロッコ、そこで生まれたアンドートルテルムの製品は、

モロッコの天然美容原料をベースに、厳選された自然の原料のみで作られています。


植物原料は、可能な限り野生もしくは有機栽培のもの。


すべての製品は無添加で、手作りの少量生産です。


モロッコには、世界のベストホテルに名を連ねる高級ホテルが数多くありますが、

アンドートルテルムはそれらの高級ホテルの「スパ御用達ブランド」なのです。


生理学博士 フェイルーズ・ジェラル


カナダ・モントリオール大学で生理学を学び、博士号を取得。

モントリオールにて再生医工学の研究主任を務めた後、モロッコに帰国。

2004年、カサブランカに 海藻を研究するためのSEALEADS社を設立。

その1年後、ナチュラルスキンケアブランド『アンドートルテルム』を立ち上げる。



製品「オーガニックアルガンオイル」 について


アルガンオイルは「モロッコ発ブランド」の製品だけでも種類があります。

更に、その他の「オーガニック有名ブランド」からも色々出ていて、何がいいのか、どこから手を付けたらいいのかが難しいですね。


私個人のおすすめとしては、100%アルガンオイルなら「モロッコ発ブランド」から手を付けた方が間違いないかな と思います。


でも、オイルってすぐになくなるものではない。

そして、酸化が早いのです。


そういったことを考えると、100%アルガンオイルを真っ先に買う前に、

前回言ったように「どういう使い方をしたいか」「オイルで何にアプローチしたいか」を

先にイメージしてから、厳選して1つ選ぶべきかと思います。


お若い方なら、オイル複数なんかいらない訳で、

だからこそ、ここはどうか慎重に選んでください。


製品の話に入ります。


『アンドートルテルム』のアルガンオイルは、オイルの粘度が色々なブランドのアルガンオイルの ちょうど真ん中くらい の位置づけかと思います。

それもあって、最初にご紹介しました。

(感じ方は様々かと思いますので、あくまでも私個人の感想です。)


ここから入ると、次はこれを基準に判断できる、そんなオイルです。

勿論、製品は素晴らしいです。

そして、私にはシーズンを問わず使える丁度良い保湿力なんです。


アルガンオイルはフェイスやボディだけでなく、髪にも非常に効果的なオイルです。

これ以上粘度が高いと、自分の髪には重たいのです。

ですから、こちらは自分にとって、とても使いやすい。


それから、「アルガンオイルそのままの香り」は好き嫌いがかなりあると思いますが、

こちらは香りも(精油は入っていないませんが)問題なく使えます

クセがない。

それに、浸透もいいです。



使い方や効果の話


私がよく使うタイミングは、「お風呂上りに直ぐつける」 方法です。

化粧水のブースターとしてもいいのですが、私の場合はそうではなく、

洗顔までの乾燥防止として使います。


日によっては、前回の記事の順番で再度、スキンケアに組み込みます。


それから、先ほども言ったように髪にも使います。

髪をドライヤーで半分くらい乾かしたタイミングで1プシュなじませ、再びドライヤーで完全に乾かします。


実は、私はお風呂では洗顔しません

出てから、クレンジングから保湿まで一気にやります。


なぜなら、お風呂で洗顔すると洗ってから汗をかいたり、シャンプー成分が顔についたままになるから。

自分はとにかくそういったものに敏感なので、完全に(マイルドに)清潔にし、

乾燥させる隙をつくらずに一気にスキンケアしています。


この際だから、更に細かく言いますと、

スキンケアを始める前に、使う製品は全部洗面台に並べます。

ふき取りのコットン、ホットタオル まで。


乾燥肌や敏感肌の方は、一度試してみてください。


アルガンオイルをスキンケアに組み込む場合は、ここだけは一気にやらなくていいです。

オイルによっては(プシュ式)浸透するまで1分弱くらいかかります。

ほどほどに浸透してからクリームにいかないといけません。


ブースターとしてトナー前に使うなら、完全に浸透する前でいいです。

オイルとトナーが混ざりあった状態で大丈夫。



別売りでスプレーがありますから、それを使うと便利です。

(なくても使えます)

一回分(1プシュ)の分量の目安です。㊦

瓶では黄金色ですが、手のひらに出すと透明なので、分かりにくくてごめんなさい。

所謂「スポイト式のオイル」だと3滴以上、の量になるかと。

この量で、フェイス1回分という感じです。


「スプレー式オイル」は大抵、1プッシュが1回分のことが多いです。

人によっては、足りなかったり、多かったりするとは思いますが、

標準量を知っておくと、目安になりますから、ここから自分の肌状態を知ることができますね。


アルガンオイルの特徴


アルガンオイルは比較的自由な使い方ができます。

それから、前回の記事は「ライン使い」の説明 のような内容だったので、

今回はあえて「別のケース」に当てはまる「アルガンオイル」にました。


アルガンオイルの場合は、他のブランドのライン使いの中に組み込みやすい といえます。

理由は、アルガンはアルガン以上でもなく、アルガン以下でもない から。


また、メチャクチャ抽象的な表現で申し訳ないのですが…そういうことなんです。

クセがない、とでもいいましょうか。


攻めのオイルなら他にもある。

他のオイルはもっと個性的ともいえます。

だから、肌調子と合わせて使いこなす(もしくは選ぶ)のはそれなりに経験が要る場合があります。

クリームとの相性もあるので、他のオイルなら(相乗効果も考え)ライン使いが良い。


前回はこのような結論でした。


アルガンオイルはもっと自由です。


効果がないのかといいますと、全くそうではない。

ビタミンE・リノール酸・リノレン酸はオリーブオイルの約10倍とも言われています。

抗酸化作用からのエイジング効果、紫外線ダメージに対する効果、保湿効果、など様々な効果があります。

軽度のやけどにまで効果があるといいますね。


ですから、何を一番に求めるかでオイル選びは変わってくるということ。

アルガンオイルの良いところは、「様々な効果があり、かつ毎日何度でも使える」

これです。

だから、毎日朝晩使いたいなら向いてます。

紫外線ダメージへの効果を考えると、夏にも非常に向いているオイルといえます。

時期、回数を選ばないオイルなんです。



…ちゃんと詳しく説明するとか言いつつ、うまく伝わるように書けてるかが心配になってきました(+_+)

次、いきます。笑


そもそも、アルガンオイルとは?


「順番ちがうでしょ!」って思います。爆

そうですよねえ。。

でも、次回も「アルガンオイル」なので、最後にこれちゃんと説明しときます!!


予定としては、アルガンオイルだけで違うタイプを3つ紹介するつもりです。

なので、アルガンオイルを検討しているならば、あと2つ読んでから是非お店に見に行ってみてください。笑

な、なるべく早く書きます、、



「アルガンオイル」とは、モロッコ南西部のみに生育するアルガンツリー、

その実から採ったものがアルガンオイルです。


アルガンの実の採取法については、アルガンオイルを販売しているメーカーのサイトによっても様々です。

ヤギを木に登らせ、その実を食べさせ、その後ヤギが吐き出した種から採取すると書かれたもの。

または、自然に落ちてきた実から採取していると書かれているサイトもあります。


『アンドートルテルム』のアルガンオイルは、手摘みしたものを使い、手作業で種を割って「仁」と言われる部分を取り出し、機械ですりつぶしコールドプレスしているそうです。


『アンドートルテルム』のオイルは「アルガンオイル特有の臭い」が全くないのですが、これはきちんと「手摘み」されていることに理由がありそうです。


「仁」から採れたオイルは1粒の種の3%しか採取できない希少なもの。

アルガンオイルはアルガンツリーの栄養の結晶ともいえます。


※3/22 内容を一部訂正させていただきました。




最後に一言


(私にしては)珍しく詳しく採取法まで書いたので、最後に一言。


自分がいつも「感じている」というか「感じなければいけない」と思っていることがあります。


良いオーガニック製品というものは、現地で大自然を守っている「人々の暮らし」で成り立っているのですね。

良いハーブもそうです。

素晴らしい大自然がある国、だからこそ「オーガニック先進国」のハーブを使った製品は凄いんです。

突出していいんです。



それは、「彼らが守ってきた大自然」と、「彼らが築いてきたハーブの歴史」から生み出されたもの ということを忘れてはいけない。


私には、真のオーガニックを語る資格はないです。

そこまでの生活をしていないから。


でも、せめて、そういった

言ってみれば「自分たち日本人より不便な生活をしている人々」のおかげでオーガニックコスメは成り立っている ということを気に留めていたいし、感謝しなければいけない 

と思っています。


だから、オーガニックコスメを使うなら、日々の生活もなるべくゴミを出さないように気を付けたり、

せめて製品を最後まで大事に使うとか、

瓶をリサイクルに出すとか、

それくらいはしたいな と。


オーガニックコスメを使うことが、環境問題を考えるきっかけになればもっといいですよね。


私は、たまたま家族がニュージーランドにひと月滞在したことから、ニュージーランドの普通の人々の暮らしがどれだけエコかってことを偶然知りました。

エコとは、不便ということです。


その頃から自分は「キャロルプリースト」というニュージーランドにも1店舗しかないオーガニックコスメを使わせていただいていて、

「ニュージーランドのオーガニック製品は素晴らしいな」と思っていたところでした。


ちょうど、その頃、世の中は「原発問題」が注目されていて、

「日本の原発は危険。じゃあどうしたらいい?」という話題の中、見本の1つとして

「ニュージーランドの原発」がモデルに上がっていた記事を読みました。

いろんな見方はあると思いますが、

モデルの1つとして「ニュージーランドの原子力のあり方」を知ったことが、非常に勉強になった記憶があります。


「日本もそうすればいい!」という話ではなく、(地理的に無理なようです)

考えるきっかけってオーガニックコスメでもいいんじゃないかな、という

そんな話です(^_^;)

せめて「気を付けるだけ」でもできる範囲のことはしたいし、少しは考えようと思ってます。


まあ、感謝の気持ちでいっぱいなんです!


最後にだいぶ話がオイルから離れましたが、今日はこれでおしまいです。


ここまでお付き合いくださってありがとうございました。


『アンドートルテルム』に関しては、他の製品も今後取り上げていきたいと思っています。





END






sae*kiri's LOHAS

オーガニックコスメ、 料理と器、日々の暮らし,fashion。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • sae*kiri

    2016.02.12 00:13

    @kanadeおはようございます!みあさんは、まさにその見習うべき先輩です。気に留めていたことは、いつか何らかの形で繋がっていく、そう信じています。アンテナを立てておくことも、エイジングの1つなのかもしれませんね♡音楽を聴き感動することが細胞の活性化につながるように。
  • kanade

    2016.02.11 13:59

    こんばんわ。 最後に一言。まったく同感です! いろんな取り組み、いろんなアプローチがあって、自分が「なるほど」とか「いいな」思ったことは、少し考えていつも気に留めておく。そんな普段の生活の在り方、とっても大事だと思っています。
sae*kiri

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